たんぱく質の重要性と、不足の問題点

たんぱく質はカラダの源
三大栄養素のひとつ「たんぱく質」は、私たちのカラダを作る重要な栄養成分です。
たんぱく質は 筋肉・内臓・皮膚・髪・爪など生体全てを作る材料になります。綺麗なボディラインも、艶やかな髪や肌もたんぱく質が作ります。
それだけではありません。
内臓や歯や歯肉、骨や腱、血管、代謝に欠かせない酵素、ホルモン、感染症からカラダを守る免疫グロブリン、精神の安定や思考力を高める神経伝達物質もたんぱく質が作ります。
たんぱく質は英語で「プロテイン」と言いますが、その語源は古代ギリシア語で「第1のもの」「最も重要なもの」を意味する「プロテイオス」。
まさにたんぱく質は「第1」に重要な栄養成分なのです。
毎食たんぱく質を摂ろう
私たちの体を構成する体たんぱく質は、毎日作り変えられています。日々更新されることで、私たちの体は維持されているのですが、そのためには、質の良い十分な量のたんぱく質を食べ物から摂取する必要があります。
体を合成するたんぱく質が不足すると、分解が優位になってしまい、体の健康や美しさをキープすることができなくなってしまいます。
たんぱく質不足は美を害する
1)ボディラインの緩み
たんぱく質が不足すると筋肉は痩せます。運動をしているのに体に張りが出ない、ダイエットで体重が減ったらたるみが生じたなど・・・。このような場合は、たんぱく質が不足している可能性があります。
2)代謝が低下し痩せにくい体質に
たんぱく質の摂取が不足して筋肉が減ると、痩せにくい体質になってしまいます。
筋肉は、身体の組織・器官の中で最もエネルギー消費が多い器官です。そのため筋肉量が減ると基礎代謝が落ち、結果的に痩せにくく太りやすい体質になってしまうのです。
3)肌のトラブル
肌のハリツヤを作る「コラーゲン」はたんぱく質で作られます。そのためたんぱく質が不足するとコラーゲンも減少します。
また、皮膚のターンオーバーを円滑に進めるには、皮膚の材料であるたんぱく質が欠かせません。
高価な美容液やパックの効果がいまいち実感できないときは、まずはたんぱく質の摂取が十分かどうか確認してみてはどうでしょう。
4)髪や爪のトラブル
髪や爪は「ケラチン」というたんぱく質の一種で作られています。たんぱく質が不足すると枝毛や切れ毛の原因になります。ハリやコシのある丈夫な髪の毛をを作るためには、ヘアパックを選ぶより、たんぱく質が不足していないか食事チェックをしてみましょう。また、たんぱく質が不足すると、爪にサインが現れる場合があります。もし爪に縦筋があったら要注意。食事でたんぱく質をしっかり摂取するように心がけましょう。
5)気分の落ち込み
やる気を出すドーパミンや、気持ちをリラックスさせるセロトニンなどを神経伝達物質と言います。たんぱく質はこの神経伝達物質の材料になります。そのため、たんぱく質の不足はやる気や集中力を低下させることがあります。
たんぱく質の必要量
厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」(2020年)によれば、1日あたりの成人女性のたんぱく質目標量は50gです。これはあくまでも大まかな基準です。例えば運動量の多い人は、これよりも多くのたんぱく質を摂取する必要があります。
仮に50gのたんぱく質を単品の食材で摂るなら、卵の場合は7個、牛乳なら1.5L、サーロインステーキなら430gになります。
しかし、卵を7個食べた場合、脂質は43g、カロリーは634kcalに上ります。牛乳1.5Lの脂質は57g、カロリーは1005kcal、サーロインステーキ430gの場合は脂質204g、カロリー2141kcal。
たんぱく質豊富な動物性食品は、脂質とカロリーも高めになってしまうことを考慮しておかなければいけません。
植物性たんぱく質とプロテインを活用
たんぱく質を十分取りながら、余計な脂質とカロリーをいかに抑えるかが、健康と美を叶えるたんぱく質摂取のポイントになります。
肉や卵などの動物性タンパク質は、アミノ酸バランスが良く大変良質なたんぱく質ですが、脂質を多く含み高カロリーになりがちです。
それに対し、豆や穀類に多く含まれる植物性たんぱく質は、アミノ酸バランスは動物性に劣るものの、脂質やカロリーが低く、必須脂肪酸や食物繊維など体の機能を高める栄養成分を摂れるメリットもあります。
上手なたんぱく質摂取のためには、動物性と植物性のメリットを生かし、バランス良く摂取するのが理想的です。
また、脂質やカロリーを抑えながら効率よくたんぱく質を摂ることができるように設計された栄養補助食品の「プロテインドリンク」をライフスタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか。